工事写真台帳をExcelで作るとき、こんな作業に時間を使っていませんか。
- 写真を貼るたびに、サイズを手動で調整する
- 工種名を毎回手打ちして、表記がバラバラになる
- 1ページのレイアウトが崩れて、印刷し直す
これ、全部「テンプレートの問題」です。
作り方より先に、土台となる型を用意するだけでほとんど解決します。
この記事では、無料で使える工事写真台帳のExcelテンプレートを紹介しながら、
写真の貼り方・台帳の運用手順をまとめます。
今回紹介するテンプレート:現場TECH「写真台帳作成ツール」
現場TECH(運営:合同会社ソウルグッド) が無料配布しているExcel(マクロ有効ブック)です。
ライセンス:CC BY-NC-ND 4.0
個人・自社業務内での利用は無料。改変しての再配布・販売は禁止。
このテンプレートの何が便利か
普通のExcelテンプレートと一番違うのは、写真の挿入がマクロで自動化されている点です。
- 写真枠をダブルクリックするだけで、サイズぴったりに自動配置
- 工種・撮影位置はリストから選ぶだけで入力完了
- ページ追加はボタン1つで何枚でも増やせる
手作業で写真サイズを調整する時間が、そのまま丸ごとなくなります。
シート構成
| シート名 | 内容 |
|---|---|
| 利用規約 | ライセンス・免責事項 |
| 説明 | 操作マニュアル(使い方の手引き) |
| 表紙 | 工事名・工事番号・工期・施工者 |
| Master | 工種・位置のリスト(カスタマイズ可) |
| PhotoSheet | 写真台帳の本体(1ページ=写真2枚) |
テンプレートの使い方【手順】
STEP1|表紙を埋める
「表紙」シートを開いて、以下の項目を入力します。
- 工事番号
- 工事名
- 工事箇所
- 工期(着手・竣工)
- 施工者
ここは提出前に1回入力すれば終わりです。
STEP2|Masterシートで工種・位置を自分の現場に合わせる
「Master」シートには、工種と位置のリストが入っています。
デフォルトの工種一覧
- 鉄筋工
- 土工
- 型枠工
- 建築工事
- 電気設備工事
- 機械設備工事
- 舗装工
このリストを、自分の現場の工種に書き換えます。ここで登録した工種が、PhotoSheetのドロップダウンに反映されます。
ポイント:工種は10分類以内に留める
細かく分けすぎると現場での黒板書き換えが増え、運用が崩れます。小規模現場なら「着工前・仮設・基礎・躯体・防水・外装・内装・設備・検査・その他」の10分類が扱いやすいです。
STEP3|PhotoSheetに写真を貼る
写真の貼り付けは3ステップで完結します。
- 「PhotoSheet」シートを開く
- 写真を入れたい枠をダブルクリック
- ファイル選択ダイアログから写真を選ぶ
写真は自動でセル枠に合わせてリサイズされます。1ページに2枚配置できます。
写真を貼った後は、右側の入力欄で工種・位置をリストから選ぶだけです。
STEP4|ページを追加する
1工事分のページが埋まったら、ページ追加ボタンをクリックするだけで新しいページが追加されます。
手動でシートをコピーしてレイアウトを整え直す、という作業はありません。
STEP5|印刷・PDF化して提出
台帳が完成したら印刷またはPDF化します。
- Excel:「ファイル」→「印刷」→「すべてのシートを印刷」
- PDF化:「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPS」
役所提出はPDF形式が基本です。ファイルサイズが大きくなる場合は、Adobe AcrobatやCubePDF Utilityで圧縮してから送付しましょう。
マクロを有効にする手順(初回だけ)
ヤマダこのテンプレートは .xlsm(マクロ有効ブック)です。初回起動時に「マクロを有効にしてください」という警告が出ます。
- ファイルを開くと上部に黄色いバーが表示される
- 「コンテンツの有効化」をクリック
これだけです。組織のPC環境によってはマクロが制限されている場合があります。その場合はIT担当者に確認してください。
台帳作りで残業しないための運用ルール3つ
テンプレートがあっても、運用が崩れると月末に残業します。以下の3つだけ守れば崩れません。
① 週1で写真をフォルダに入れる
金曜の夕方に20分だけ時間を取って、その週の写真を工種フォルダに移動します。
月末まとめは100%残業コースです。
② フォルダ名はMasterシートの工種名と揃える
📁 2026_〇〇改修工事
├ 01_鉄筋工
├ 02_土工
├ 03_型枠工
…
フォルダ名とMasterシートの工種名が一致していると、「どの写真をどこに入れるか」で迷う時間がゼロになります。
③ 台帳に貼る前に写真を選別する
Excelに全部貼ってから削るのは、PCも重くなるし時間も倍かかります。
選別の基準(役所工事向け)
- 施工前・施工中・完了が揃っているか
- 黒板の工種名・日付・寸法が読み取れるか
- 1工種あたり1〜2枚に絞れているか
テンプレートのダウンロード
現場TECH「写真台帳作成ツール(Excel版)」は以下からダウンロードできます。
※利用にあたっては、テンプレート内の「利用規約」シートを必ず確認してください。
まとめ
- 写真の手動リサイズ・工種の手打ちは、マクロ付きテンプレートで解消できる
- Masterシートで工種・位置リストを現場に合わせてカスタマイズする
- 週1フォルダ整理+貼り付け前の選別で、月末残業はほぼなくなる
写真台帳アプリの導入を検討している場合は、こちらも参考にしてください。











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