現場事務所のコンセント足りない問題。抜き差し地獄を終わらせる「電源タップ」の選び方

新しい現場が始まり、仮設事務所にデスクを運び込み、さあどんどん工事を進めていくぞ!と意気込んだ矢先、私たちは「最初の壁」にぶち当たります。

壁の色でも、雨漏りでもありません。コンセントの口が、絶望的に足りないという問題です。

現場事務所における電源確保は、単なる「利便性」の話ではありません。PC、スマホ、Wi-Fi、プリンタ……これらが一つでも落ちれば仕事が止まる、いわば**「現場の生命維持装置」**の構築なのです。

今回は、私が数々の現場で「抜き差し地獄」を経験してたどり着いた、現場事務所の電源環境改善について語ります。

目次

現場事務所の電源は、だいたい足りない(PC+αで詰む話)

仮設のプレハブ事務所を思い出してください。壁に備え付けられているコンセントは、せいぜい1箇所か2箇所。それぞれが2口ずつ。

「4口あれば足りるだろう」と思うのは、ちょっと見通しが甘いかもしれない。

現場事務所で必要になる主な電源
  • メインPCの電源(これがないと始まらない)
  • サブモニターの電源(図面を見るなら必須)
  • スマホの充電(電話が鳴り止まない監督の命綱)
  • ポケットWi-Fiの給電(常時接続が基本)
  • 共有プリンタの電源(これが意外と場所を取る)

上で書いたのは一定以上の規模のある現場に設置される事務所の話ですが、僕みたいに常駐する人数が1人程度の小規模現場においてもコンセントの口数は備え付けではとても足りません。

ヤマダ

小さい現場事務所ではそもそも2口コンセント1つしかありませんし

口が足りない(2口じゃ無理な「抜き差し地獄」)

電源タップ(延長コード)なしで挑もうとすると、すぐに「抜き差し地獄」が始まります。

「プリンタを使うから、今はスマホの充電を抜こう」「Wi-Fiを充電したいから、扇風機を止めよう」

この小さな判断と手間が、集中力をゴリゴリと削っていきます。

「誰の充電が優先か」問題

さらに、自分一人ならまだしも、相方の監督や協力会社さんが「ちょっと充電させて」と来たら最後。事務所内で「限られた電源の奪い合い」が発生します。

最近は電動工具もほとんど全てがバッテリー式ですからね。休憩時間は工具用のバッテリー充電が最優先になります。

距離が遠い(机配置のせい)

現場事務所のコンセント配置は、往々にして使いにくい場所にあります。

コンセントがデスクの真逆側にある

スチール棚の裏に隠れていて手が届かない

デスクを使いやすい位置に配置すると、コンセントから数メートルの距離が空く。これが現場事務所のあるあるです。結果として、短いタップを無理やり引っ張り、空中を電線が横切る……なんていう不安全な状態になりがちです。

足元が地雷原になる(ケーブル問題)

電源タップを適当に使うと、デスクの下はカオスな地雷原と化します。

つまずく: ケーブルに足を引っ掛けて、PCの電源がいきなり落ちる絶望。

絡まる: 何が何の線かわからず、ホコリも溜まって火災のリスクも上がる。

断線する: デスクのキャスターで踏みつけて、被覆が破れる。

整理されていないケーブルは、見た目が悪いだけでなく、精神的なストレスにも直結します。現場が荒れていると事故が起きるように、足元が荒れているとミスが起きるのです。

電源タップ選びで見るポイント(現場監督向け)

そこで重要になるのが、「電源タップを適当に選ばない」ことです。現場監督にとって、電源タップは立派な仕事道具です。僕が重視するポイントは以下の5つ。

① 長さ(5m以上が正義)

「大は小を兼ねる」の典型です。3mだと微妙に届かないケースが多いですが、5mあれば事務所の端から端まで余裕を持って取り回せます。

② 口数(6口以上)

前述の通り、4口ではすぐに埋まります。余裕を持って6口、できれば一括スイッチ付きのものが望ましいです。

③ USBポート付きは便利

最近のスマホやWi-FiはUSB給電が基本。コンセントを「ACアダプタ」で塞がなくて済むため、USBポートが直接ついているタイプは、実質的な口数を増やす裏技になります。

※USBポート付きタップは便利ですが、出力が弱いと充電が遅いことがあるので注意です。

④ マグネット/固定できること

これが一番大事かもしれません。スチール製のデスクが多い現場事務所では、マグネット付きのタップが最強です。デスクの側面にペタッと貼るだけで、足元の地雷原が解消され、抜き差しも劇的に楽になります。

⑤ スイッチの有無(個別より一括)

帰宅時に「一括オフ」ができるタイプがおすすめ。待機電力云々よりも、火災予防の観点から「これさえ切れば安心」というスイッチがあるのは精神衛生上よろしいです。

結論|電源は“快適化”じゃなく「作業の土台」

現場事務所の電源環境を整えることは、単なる贅沢ではありません。 それは、仕事が止まるリスクを排除するという、立派な工程管理の一環です。

少額の投資で、毎日の「抜き差し」のストレスが消え、ケーブルに足を取られる不安がなくなる。そう考えれば、これほどコスパの良い投資はありません。

現場監督は、ただでさえ外で体力を削られます。 せめて事務所のデスクに座っている時くらいは、「電源の心配」をせずに図面と向き合える環境を自ら作りましょう。

ネットがインフラなら、電源はその根源。 明日、ホームセンターかAmazonで「最強の1本」を手に入れて、あなたの「城」をアップデートしてみませんか?

ちなみに

僕が使っている「5m以上」「6口以上」「壁掛け可能」の電源タップはこういうタイプです

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この記事を書いた人

建設業歴20年。二級建築士・一級施工管理技士。

現場も書類もほぼ一人で回す日々の中で、「もっとラクにできる」と思ったことをまとめています。

工事写真・安全書類・アプリ・経理・許可申請まで、建設業のバックオフィスを全部カバーします。

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