危険予知活動(KY活動)建設業の記入例5選|現場監督20年が解説

KY活動票に書く内容がわからない、毎回同じことしか書けない

——そんな悩みを抱えている現場監督は多いと思います。

この記事では建設業でよく使われる作業種別ごとに、KY活動票の記入例を5つ紹介します。

そのまま朝礼で使えるレベルで書いていますので、ぜひ参考にしてください。

ヤマダ

現場監督歴20年、一級建築施工管理技士の筆者が実際の現場経験をもとに作成しています。

目次

KY活動票に書く3つの項目

KY活動票は基本的に以下の3つの項目で構成されています。

  • 今日の作業:その日に行う具体的な作業内容
  • 危険のポイント:作業中に起こりうる危険・リスク
  • 私たちはこうする:危険に対する具体的な対策

この3つをセットで考えるのがKY活動の基本です。

ヤマダ

「危険のポイント」を抽象的に書いてしまいがちですが、「どんな状況で・誰が・どうなるか」を具体的に書くほど朝礼での議論が深まります。

建設業のKY活動記入例5選

記入例①:型枠解体作業

今日の作業危険のポイント私たちはこうする
型枠解体作業(3階スラブ)解体した型枠材が落下し、下階の作業員に当たる作業区域に立入禁止テープを張り、下階に監視員を配置する
足場上での作業中にバランスを崩し、墜落する安全帯を使用し、フックは常に腰より高い位置に掛ける
バールやハンマー使用時に手を挟む・打つ皮手袋を着用し、工具の持ち方と打撃方向を確認してから作業する
型枠が予想外に一気に外れ、作業員が振られて転倒する型枠の固定状態を確認し、解体順序を守って少しずつ取り外す

記入例②:外壁塗装作業

今日の作業危険のポイント私たちはこうする
外壁EP塗装作業(2階)足場上での作業中に転倒し、墜落する安全帯を二丁掛けにし、移動中も必ず一方を掛けた状態にする
塗料・シンナーが目に入る、皮膚に付着する保護メガネ・ゴム手袋を着用し、風上側に立って作業する
ローラーや刷毛から塗料が飛散し、下を通る人に付着する作業範囲の下部に養生シートを張り、通行人への注意を促す立看板を設置する
有機溶剤の吸引による気分不良・頭痛防毒マスクを着用し、定期的に換気休憩を取る

記入例③:鉄筋組立作業

今日の作業危険のポイント私たちはこうする
基礎スラブ鉄筋組立作業鉄筋の端部で手を切る・目に刺さる皮手袋・保護メガネを着用し、鉄筋の端部には端部カバーを取り付ける
鉄筋束の玉掛け不良により吊り荷が落下する玉掛け作業は有資格者が行い、吊り上げ前に全員が吊り荷の下から退避する
鉄筋上を歩行中に足を滑らせて転落する鉄筋上を歩く際は一本ずつ確認しながらゆっくり移動し、走らない
結束線の切れ端が目に入る結束作業後は切れ端を必ず拾い集め、保護メガネを着用する

記入例④:足場組立・解体作業

今日の作業危険のポイント私たちはこうする
外部足場解体作業解体した部材が落下し、下を通る人に当たる作業区域全体をロープで囲い、誘導員を配置して通行人を迂回させる
手で持ちきれない部材を落としてしまう一度に複数の部材を運ばず、ロープで吊り降ろす方法を取る
足場のぐらつきにより墜落する解体前に足場の緊結状態を確認し、不安定な箇所は補強してから解体を開始する
強風時に部材が飛ばされる風速10m/s以上で作業を中止し、解体途中の部材は必ず固定する

記入例⑤:コンクリート打設作業

今日の作業危険のポイント私たちはこうする
2階スラブコンクリート打設ポンプ車のホース暴れによる作業員への接触・転落ホース保持者を複数名配置し、打設中は常に声掛けで合図を取り合う
型枠・支保工の崩壊による作業員の巻き込まれ打設前に型枠の締め付け状態・セパレーターを全数確認する
コンクリート・セメントが目・皮膚に付着し炎症を起こす保護メガネ・ゴム手袋・長袖を着用し、付着した場合は直ちに水で洗い流す
バイブレーター操作中に足場上でバランスを崩し墜落する足場板の固定状態を作業前に確認し、安全帯を着用して作業する

毎日のKY活動票作成、もっと楽にできます

記入例を参考にしながら毎日書くのは、結局時間と手間がかかります。

そこで現場監督歴20年の筆者が作ったのが、作業内容を入力するだけでKY活動票を自動生成するツールです。

検査や書面提出用に、KY活動票のフォーマットで印刷できる仕様です。

生成したものをそのまま印刷できます

工事名・作業場所・作業内容を入力して生成するだけで、そのまま印刷・PDF保存できる状態になります。

ヤマダ

生成された内容はセルをクリックして自由に編集できるので、最終的な調整を自分ですることも可能です。

まとめ

危険予知活動の本質は、書類を完成させることではありません。

その日の作業にどんな危険が潜んでいるかを全員で認識し、共有することにあります。

その意味で、KY活動とは本来は人の頭で考えるべきものです。

現場の状況、天候、作業員の体調、前日の進捗
——そういった要素を踏まえて「今日この現場で何が起きうるか」を考えるプロセスに意味があります。

ただ、正直に言います。

毎日同じ作業が続くと、KY活動票の内容もマンネリ化していきませんか。
毎朝同じ危険ポイントを書いて、同じ対策を書いて——それでは形骸化しているのと変わりません。

そこでツールを「第三者目線のたたき台」として使うという考え方があります。

AIが出した危険ポイントをベースに
「この現場では他にないか」「今日はこっちの危険の方が高い」と議論する方が、
ゼロから絞り出すよりずっと質の高いKY活動になることもあります。

書く手間を省くためではなく、考えるきっかけとして使う。
そういう使い方をぜひ試してみてください。

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この記事を書いた人

建設業歴20年。二級建築士・一級施工管理技士。

現場も書類もほぼ一人で回す日々の中で、「もっとラクにできる」と思ったことをまとめています。

工事写真・安全書類・アプリ・経理・許可申請まで、建設業のバックオフィスを全部カバーします。

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