施工計画書、白紙から書くのってしんどくないですか。
工事概要、使用材料、施工方法、品質管理、安全管理……章立てを考えて、仕様書をめくって、前の現場のファイルを探して、コピペして直して。気づけば半日消えている。
しかも新人の頃は「そもそも何を書けばいいのか」がわからない。
私は建設業歴20年の現場監督ですが、施工計画書は今でも「重い書類」の筆頭です。だったら、その一番重い「最初の一歩」をAIにやらせればいい。
そう思って、施工計画書のたたき台を自動生成する無料ツールを自分で作りました。
この記事では、ツールの使い方と「なぜ”たたき台”なのか」という設計の考え方を紹介します。
登録不要・無料・ブラウザだけで動きます。
施工計画書たたき台ジェネレーター(無料版)
下のフォームに、図面や仕様書から拾った情報を入力して「生成する」を押すだけです。
現在はコンクリート工事と鉄筋工事に対応しています。
スマホでも動きますが、図面や仕様書を見ながら入力する作業なので、PCでの利用をおすすめします。
使い方は3ステップ
①工種を選ぶ(コンクリート工事/鉄筋工事)
②入力欄を埋める(必須は工事名・工期・対象部位・強度くらい。あとは埋めた分だけ反映されます)
③「生成する」を押して30秒〜1分待つ → 生成された計画書をコピーして、WordでもExcelでも好きな場所に貼り付け

入力欄そのものが「拾い出しチェックリスト」になっている
このツール、実は入力欄の設計に一番こだわっています。
工種を選ぶと、その工種の施工計画書に必要な項目が入力欄として並びます。
つまり「図面と仕様書のどこを見て、何を拾えばいいか」がフォーム自体でわかる。
各欄には「📐どこを見る:構造図の一般事項・特記仕様書」のようなガイドも付けました。
新人の頃の私が一番困ったのは、書き方以前に「何を確認すべきかわからない」ことでした。だからこのツールは、生成ボタンを押さなくても、入力欄を眺めるだけで拾い出しの勉強になるように作ってあります。
工期を入れると、季節対策が自動で出る
たとえば工期に冬(11月〜3月)を含む日付を入れると、「寒中コンクリート」の入力欄が自動で開き、生成される計画書にも寒中対策の章が入ります。夏なら暑中コンクリート。両方またぐ工期なら両方出ます。
鉄筋工事なら、継手工法(ガス圧接/機械式/重ね継手)をチェックすると、その工法に応じた入力欄だけが開きます。

このツールの設計思想──なぜ「たたき台」なのか
ここが一番伝えたいところです。このツールは意図的に「完成品を出さない」設計にしています。
空欄を勝手に埋めない
ヤマダ未入力の項目を、AIがそれっぽい数値で埋めることは絶対にしません。
空欄は生成結果に「※要確認(未入力)」と赤字で残ります。
理由は単純で、施工計画書は責任者が名前を出して提出する書類だからです。AIが勝手に入れた「もっともらしい数値」が紛れ込むのが、この種のツールで一番危ない。入力した数値だけが計画書に載る──つまり計画書に載っている数値は、全部あなたが一度確認した数値である。この構造だけは崩さないと決めて作りました。
一般論は「一般論」と明示して、確認を促す
一方で、JASS5や公共建築工事標準仕様書レベルの一般的な管理値(打重ね時間、養生温度など)は、考える起点として積極的に載せています。
ただし必ず「一般に〜とされる」という書き方で、直後に「(適用する最新の仕様書・特記仕様書で数値を確認すること)」の但し書き付き。
鉄筋工事では、かぶり厚さが未入力のとき、公共建築工事標準仕様書の考え方を【参考】として併記します。これも確定値ではなく、あなたが確認・確定するための足がかりです。
各章に「確認ポイント」が付く
生成された計画書の各章末には、監督が最終チェックすべき確認ポイントが箇条書きで付きます。
考慮漏れの防止用です。無料版では各章の最重要ポイントに絞っていますが、それでも「あ、これ確認してなかった」に気づくには十分なはずです。
様式はテンプレで、中身はこのツールで
施工計画書の「様式(ガワ)」が必要な方は、当ブログで無料配布しているExcelテンプレートをどうぞ。


様式はテンプレでダウンロードして、中身の文章はこのツールでたたき台を作って流し込む。この組み合わせが一番早いです。
工程表が必要な方はこちらも。


今後の予定──工種は増えていきます
このツールは今後、工種を順次追加していきます。予定は以下のとおりです。
対応工種(2026年7月現在)
- コンクリート工事
- 鉄筋工事
- 型枠工事(NEW)
型枠工事では、使う型枠工法(在来・システム型枠・デッキプレート)にチェックを入れると、その工法の入力欄だけが開きます。打放し仕上げがある場合はパネル割付・Pコン処理の欄が、支保工の高さが3.5mを超える場合は機械等設置届・組立図の欄が追加で開く仕組みです。該当しない項目は入力欄にも出力にも出てこないので、自分の現場に関係ない記述で計画書が膨らむことがありません。
存置期間については、入力を空欄にすると公共建築工事標準仕様書(建築工事編)の考え方を参考として併記します。さらに工期が11〜3月にかかる場合は、寒中コンクリートで強度発現が遅れ存置期間が延びる可能性についての注意書きが自動で入ります。
鉄骨工事・土工事は準備中です。
追加された工種は、このページのツールにそのまま反映されます。ブックマークしておいてもらえれば、いつ来ても最新版が使えます。
また、全工種対応・確認ポイントの網羅出力・Word出力(※要確認箇所ハイライト付き)・入力内容の保存機能を備えた製品版を現在開発中です。
リリース情報はX(@damayablog)で告知するので、興味がある方はフォローしておいてください。
「この工種を先に作ってほしい」というリクエストも募集しています。
XのリプかDMで教えてもらえれば、優先的に対応します。現場で本当に必要とされている順に作りたいので、声をもらえるのが一番ありがたいです。
まとめ
・施工計画書のたたき台をAIで自動生成できる無料ツールを公開しました
・コンクリート工事・鉄筋工事対応。工期から季節対策を自動判定します
・空欄は勝手に埋めない設計。最終確認は必ず人間が行う「たたき台」です
・工種は今後も追加。製品版の情報はXで告知します
施工計画書の「最初の半日」を、このツールで数分に縮めてもらえたら嬉しいです。




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